腸管ベーチェット【低残渣・低脂肪食】
ここに紹介する食事の一覧は、腸管ベーチェットで入院した時、食事療法として
食べていた低残渣・低脂肪食です。(低残渣食とは食物繊維の少ない食事です。)
腸管ベーチェットは、大腸と小腸のつなぎ目の小腸部分(回盲部といいます)に潰瘍ができます。
従って食事は、消化が良く腸への刺激が少ない低脂肪食が基本だそうです。
また口内炎も頻発していましたので刺激物は禁止です。
なお、この一覧は入院後3週間程度の体調がだいぶ快復してからのものです。
それ以前はカメラを撮る気力がありませんでしたので。
日常の生活で低残渣・低脂肪の食事といっても、それが毎日となるとメニューを考えるのが大変です。
・・・ だんだん煩わしくなってきます。
メニューを考えること自体がストレスになってきます。ストレスは潰瘍を悪化させる要因の一つです。
ネットで関連のレシピを検索しても、少ないメニューの情報しか出てきません。
ここに載せているのはレシピではありませんが、大まかな参考にはなると思います。
腸管ベーチェットや炎症性腸疾患の方、日常の食事にご利用できれば幸いです。
但し病気は個人差があり、
また食事は直接体に影響を及ぼしますので自分の体調を
考えながら参考にして下さい。要注意です。
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[メニュー全般の説明]
●写真をクリックすれば1日の詳細表示(640X480ドット)に行きます。
●小腸での脂質の消化吸収が低下するため、脂質は1日30g以下に制限されています。
健常者は60gが適量です。(脂質1gは9kcal)
●カロリーは入院中(170cm,51Kg,男性,運動なし)の食事なので低いです。
病状の快復にしたがいカロリーは変わっています。
必要なカロリーを満たすには糖質を摂るようにします。
甘い物、例えば和菓子などで補っても良いです。洋菓子は脂質が多いので要注意です。
[参考]炭水化物=糖質+食物繊維、糖質1gは4kcal
タンパク質1gは4kcal(健常者は1日60g程度)
●食事療法とは食事制限ではなくて量をコントロールする事が重要だそうです。
●ご飯はどんぶり茶碗です。標準で200g程度でしょうか。
食パンは1枚半です。標準で100g程度でしょうか。バター・マーガリンは塗らないでください。
麺類のつゆは残した場合のカロリー量です。残すように指導されました。
●サラダのドレッシングは全てノンオイルです。
和風ドレッシング例 醤油・酢を1:1に濃縮麺つゆ少々。
マヨネーズはハーフやクオータを少量使い、酢で味をひきのばすと良いです。
旬の野菜はそのままの方が野菜本来の味が分かり、ドレッシングが無くてもおいしいです。
但し繊維質なので量は少なめ・良く噛んで食べて下さい。要注意です。
プチトマトは皮がむいてあり感激しました。いも類は裏ごしします。
きのこ類は消化されにくいのでメニューに上がっていません。
●牛乳はスキムミルクで代用の時もあります。
チーズはカッテージチーズ、低脂肪チーズを用います。ヨーグルトも低脂肪を。
●肉は赤身、赤身挽を使います。
ぱさつきが気になるときは、酒につけ片栗粉を振ります。
鶏肉は皮を除きます。
●魚は青魚が良いですが量に注意します。
半身の1/4〜1/3程度にします。鯖の場合半身で脂質は30g強もあります。
●調理は殆ど油が使ってありません。
ネットでレシピを検索するのですが、油を使っていない調理方法は少ないです。
油を使いたい場合は、テフロンのフライパンで少量とし、水を加え蒸し焼きが良いです。
●胡椒・唐辛子等のスパイスは使っていません。お刺身もわさびは無しです。
ハーブは少々使っています。生姜は良いです。
●カフェインは腸管を刺激するそうです。コーヒーはかなり薄いものでした。
でもコーヒー好きなので香りで満足できました。
ココアは脂質の少ないものを。
ほうじ茶、番茶、麦茶は良いです。
●果物・デザートは少量でしたが大切な一品だと思います。
甘いものを食べると(糖分・脂質など別として)気分が休まり”ほっと”します。
この”ほっと”する感覚が療養生活では大事だな、と思うようになりました。
ちなみに発病以前私は辛党で、スイーツには殆ど手を出していませんでした。
●リンゴはペクチンが含まれるので良いそうです。
ぶどうはOKですが干しぶどうはだめです(ドライフルーツは×です)。
ブルーベリージャムはOKです。
●以上は栄養士さんの栄養指導を参考に箇条書きで簡単に挙げてみました。
私はエンジニアであり医学的知識や栄養学等の知識は全く有りません。
ここに書いてある文章はあくまで参考としてご覧下さい。 要注意です。

[メニュー一覧]
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